睡眠時無呼吸症候群 [不眠]

睡眠中にたびたび呼吸が止まってしまう病気、それが睡眠時無呼吸症候群です。かなり大きないびきが特徴です。新幹線の運転手がこの病気で、運転中に眠ってしまい、大事故の危険性があったことから注目を浴びるようになりました。
では、どれぐらい無呼吸の状態が続くと、この病気の可能性があるのか、というと、厳密な規定は定められていませんが、現在のところ、10秒以上の無呼吸状態が、1時間に5回以上という判定基準があります。症状としては、いびきが大きくなって、少し停止し、また大きないびきがはじまるということがあげられます。
いびきが止まっている間、無呼吸になっているわけです。

いびきは、空気が鼻孔、口、喉などの上気道を通るときに発するもので、上気道がせまくなっていると、いびきをかきやすくなります。睡眠時無呼吸症候群には、閉塞型、中枢型、混合型という3つの型があります。空気の通りみち、気道の上部を上気道といいますが、閉塞型は、これが睡眠時にふさがってしまうものです。中枢型は、脳幹部にある呼吸中枢になんらかの異常が起こり、睡眠中に呼吸の命令ができないというものです。
混合型とは、閉塞型と中枢型の両者がまざったものを指しています。この病気の場合、大半が混合型です。なぜ、上気道の閉塞が起こるのかというと、下あごが小さかったり、扇桃腺肥大などもありますが、首が短く肥満な人は、上気道が圧迫されやすく、軟口蓋がたれて閉塞しやすくなるとされています。

睡眠時無呼吸症候群は、中高年男性に多く見られる病気で、100万人以上がいるといわれています。睡眠時無呼吸症候群になると、上気道が肥満のため圧迫され、ふさがってしまい、血液中の酸素がいちじるしく減少するので、脳にとって危険な状態になります。非常に不安定な眠りとなり、とくに、ノンレム睡眠が減少するため、熟睡感もえられず、実際、夜間の眠りが浅くなります。
したがって、昼間に、激しい睡魔におそわれるのです。そのまま放置しておくと、たとえば、運転中に寝てしまい、事故につながるというような、最悪の結果もありえます。
肥満だけではなく、高齢による場合もあり、また、高血圧や心筋梗塞、脳梗塞など、生命におよぶ危険性もあります。この症状が見られる人は、治療の必要があります。軽いものであれば、マウスピースなどで改善されますが、外科手術が必要な場合もあります。
パートナーのいびきがあまりに大きくて悩まされている場合には、病院の受診をすすめてあげるのも大切です。

睡眠時無呼吸症候群については、こちらの眠りのサイトでも不眠の原因として紹介されています。
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