突然寝てしまうナルコレプシー [不眠]

仕事をしているときや、授業の最中など、人前であることもかまわずに、猛烈な眠気におそわれて、ぐったりと眠ってしまう病気です。
周囲から「不謹慎だ」「不マジメだ」というレッテルをはられてしまうことが多く、話の途中でも眠ってしまい人間関係が壊れてしまうこともありますが、これも病気のひとつです。
つまり、「気力」はどうにもならないのです。実際、食事をしている最中に箸をなげだして眠ってしまったり、夜の生活中でも突然寝てしまうのです。 こうしたように、時と場所をえらばず、居眠りをするので、「居眠り病」とも呼ばれています。ナルコレプシーの睡眠の特徴は、発作のように、10~20分で目覚め、スッキリした気分となりますが、またすぐに眠くなってしまうことです。脱力発作もともない、数10秒から数分間、筋肉がマヒして自分では動くことができなくなり、イスや床、道路にへたりこんでしまいます。

ナルコレプシーの患者は、昼間、眠気におそわれることがおおい一方で、夜の眠りが浅く、睡眠のパターンは、一般的なパターンにくらべて、レム睡眠の状態が長く続きます。
通常は、入眠直後、ノンレム睡眠へ向かうのですが、ナルコレプシーのもうひとつの特徴は、脱力発作のあと、すぐにレム睡眠に入っていきやすいことです。
ふつうの人でも、レム睡眠時に目覚めると、意識ははっきりしているのに、からだが動かない、いわゆる「金縛り」を経験することがありますが、ナルコレプシーの場合も同じように、本人の意識がはっきりしているのに、からだがマヒして動けなくなります。
また、ノンレム睡眠を挟まずに、いきなりレム睡眠になると、たとえていえば、節のない竹のように、現実とレム睡眠のときに見る夢との間に仕切りがなく、現実と夢がゴチャゴチャになりやすくなります。
したがって、起きたときに、夢との距離がとれなくなり、しばしば幻覚を見ることがあります。ナルコレプシーの患者も、無呼吸症候群同様に多くみられ、1万人に1人の割合で存在するとされています。また、年齢にも関係なく起こりますが、もっとも多発するのが思春期であることがわかっています。原因は、まだ解明されていませんが、薬によって、ある程度コントロールすることができますので、医師に診察してもらい、症状を改善することができます。
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